肉には赤ワイン? いえ、日本酒だってたくさん

脂を切り口の中をさっぱりさせてくれるものから、

旨味を広げてくれるものまで、

お肉と相性のよい日本酒がたくさんあります

食材や調理法に合わせて、好みを見つけてみてください。

 

松の司 純米吟醸

滋賀県竜王町 松瀬酒造

精米55% 山田錦 純米吟醸

【香り:やや華やか 味:やや濃醇】

果実様の吟醸香は上品な印象。だが味わいは、透明感がありながらお米の自力が存分に引き出された芯の力強さ。それでいて味わいは何かに突出することなく、高次にバランスよく。白身の昆布〆などから天ぷら、肉まで合わせられる幅広さがある。鶏の脂をきり、鴨などのジビエのクセは上品に上書きしてくれ、お肉とのペアリングの入口としても。特A地区産米の使用や地元で無農薬米の栽培に早くから取り組んできた蔵元の想いが感じれる。

義侠 はるか 

愛知県愛西市 山本本家酒造

精米60% 山田錦 純米吟醸

【香り:控え目 味:中口】

義侠といえば酒屋さんのファンも多い硬派?な蔵。「はるか」はその入門編だが、お米は最高峰の兵庫県東条産特A地区のもの。alc度数が14‐15%とやや低いので端麗とも感じるが、緻密で凝縮された旨味とバランスのよい酸は、筋肉質な細マッチョ。だからお肉の脂をスッと切り、口の中をさっぱりさせてくれる。牛ステーキなどともいけます。サラダ~お肉まで幅広く合わせられるでしょう。

秋鹿 山廃純米無濾過生原酒

大阪府能勢町 秋鹿酒造

精米70% 山田錦 純米

【香り:穏やか 味:濃醇】

早くから全量純米造りを行ってきた秋鹿酒造。自田での米造りにも取り組まれ、そこで醸されるお酒は酸と力強さがある。お酒だけで飲むと、その酸の高さが目立つが、緻密な旨味にキレもあり、鴨や猪などクセのあるジビエ肉の旨味を美味しく広げて、脂を流してシャープに終わる。うまい生ハムが手に入ったら、お燗にしてじんわりと楽しみたい。

大盃 純米吟醸

群馬県高崎市 牧野酒造

精米50% 山田錦 純米吟醸

【香り:やや華やか 味:やや濃醇】

フルーティな香りが、香りすぎない感じが食中酒としてのほどよさを連想させてくれる。クリアな甘味の奥にある旨味が、お肉に負けないふくよかなボリューム感。竜田揚げや焼き物など鶏と合わせながら、上州の風土を感じたい。くいっと飲めばフルーティに、料理に合わせてじっくり飲めば旨味を感じさせてくれる懐の深さ。お燗もいけます。

伯楽星 特別純米

宮城県大崎市 新澤酒造

精米60% 山田錦 特別純米

【香り:やや華やか 味:中口】

メロンやバナナ様の香りは、食事を引き立てつつ適度に香る。「究極の食中酒」とはこの蔵の商標登録のとおりで幅広い料理に寄り添ってくれるが、キレのある酸がお肉とも相性よく焼き鳥~牛ステーキまでいけます。フルボディなわけでなく、単体で飲んでもよし、食中にもよし。食中酒として、日本酒に馴染みのない方にもすすめやすい一杯。